おもてなしの場づくり

2024.03.08【キイノクス オフィス導入事例】会議室の木質化リニューアルを実施「BIPROGY」

2024年1月、キイノクスを推進しているBIPROGY株式会社は豊洲本社の役員会議室をリニューアル。キイノクス オフィスの一枚板テーブルやキャビネット、フローリングなどを導入し、ナチュラルさと重厚感を併せ持った木質化空間を誕生させました。取締役専務の葛谷幸司に昔ながらの応接スペースを現代風の会議室にアレンジした理由を伺います。

BIPROGY株式会社
代表取締役専務執行役員
葛谷幸司

 

働く人の幸福感や生産性を高める会議室の木質化

――会議室をリニューアルされた経緯や目的をお聞かせください。

海外の企業では、社屋内のコラボレーションスペースなどに木材や植栽といった自然素材を取り入れることで、働く人の幸福感や生産性を高めるという考えが浸透しているそうです。実際に私も外資系企業の日本法人オフィスを訪問した際、ふんだんに木質化・緑化された内装を拝見し、ぜひ弊社でも実現したいと考えていました。会議室のリニューアルを機に木材を取り入れたのはそのためです。弊社の豊洲本社ビルにはこれまで木質化が施されていなかったので、これからは自然な雰囲気の会議室にお客様をお迎えできればと考えています。

リニューアルを推進するうえで木材、なかでも国産木材のオフィス家具にこだわったのにも理由があります。2022年6月に開催したBIPROGY FORUMというイベントで社外取締役の園田さんとSDGsをテーマにした対談をしたのですが、対談の準備過程で、日本の国土の約7割が森林であること、コロナ禍によるウッドショックで建材価格や物流コストが高騰していること。そして、木材を輸入に依存している現状が社会的な課題であることを認識しました。輸入に依存している現状を打破するには、国産木材の需要を拡大し、流通ルートを整備しなければなりません。国産木材を使用したキイノクスのオフィス家具を導入すること自体が社会課題解決への一助になると考えたわけです。

また、弊社はテクノロジーの持つ可能性を引き出し、持続可能な社会の創造を目指す企業として、環境貢献のためにさまざまなソリューションを展開しています。持続可能な社会の実現に貢献するため、ITを活用したフードロスの問題解決や物流の効率化などを目指すなかで、カーボンニュートラルの実現にも着手しました。子会社のグリーンデジタル&イノベーションによる国産木材を使用したキイノクス オフィス提供も、環境貢献の一つと捉えています。

木質化のメリットはリラックス効果とアイスブレイク

――木質化された会議室を利用された感想をお聞かせください。

木質化された会議室は、落ち着いてリラックスできる空間だと思います。もともと役員フロアには稼働率が高い会議室とほとんど使われていない会議室がありましたが、稼働率が低い会議室を木質化したところ、利用頻度が明らかに上がりました。利用者が増えたのは、使い勝手が向上し、場の雰囲気が他の会議室と差別化された結果だと考えられます。

ご来社いただいた方からも好評で、自然の木目が活かされているデザインに対して、非常に好意的なコメントが寄せられています。お得意様が木質化された会議室を初めてご利用になった際は「えっ!」という驚きの声をあげられますね。

グリーンデジタル&イノベーションは、キイノクス オフィス提供の際に環境貢献量を数値化した「カーボンニュートラル貢献量証明書」※ をお客様に発行しています。今回リニューアルした役員会議室にも証明書を飾っていますが、ご来社いただいた方が証明書に気付き、「これは何ですか?」と興味を持たれることが多い印象です。木質化されたデザインと合わせて会話が弾むこともあり、アイスブレイクの役割を担っていたり、話しやすい雰囲気をムードメイクできたりする効果を実感しました。

※キイノクス オフィスの植樹サービスと、カーボンニュートラル貢献証明書発行について
キイノクス オフィス提供時に、お客様に対し商品が使用する木材量に応じた植樹をサービスしています。
カーボンニュートラル貢献量は、商品に使用された木材が成長過程で取り込んだ(固定した)炭素の量を二酸化炭素換算した値と、植樹サービスにより植えられた木が50年間で吸収する二酸化炭素の見込量を合算したものです。林野庁が公表している方法に基づき算出しています。

キイノクスのオフィス家具を使用したうえで気になったのは、配線収納に関する機能です。会議室ではモニターや集音マイクなど、さまざまなIT器具を利用するので、配線ケーブルを隠せるような工夫があるとさらに使い勝手が良くなると感じました。ただし、機能性を追及し過ぎてしまうと、木が持つ素材としての良さやデザイン性を損なってしまうかもしれません。たとえば木製のケーブルカバーを新たに作成するなど、木質化の魅力を保ちつつ機能性を高めるバランスが今後の課題となるでしょう。

ハイブリッドワーク実現のカギはコラボレーションスペースの拡充と心地良いオフィス環境

――オフィスづくりに対するこだわりや想いをお聞かせください。

弊社の豊洲本社ビルは竣工から30年が経過したため、オフィス全体のリニューアルを計画しています。現状では新たなアイデアやコミュニケーションを生み出しやすくするコラボレーションスペースがほとんどなく、木質化や緑化も不十分で、オフィス環境としては万全と言えない状況です。従業員のテレワークが普及している現在だからこそ、オフィスに来たくなるような、来ることで生産性が向上するような環境づくりが大切だと考えています。

課題のひとつであるコラボレーションスペースに求められる条件は、オープンな空間でありながらリラックスできて、社内外問わず気軽にコミュニケーションが取れる環境であることです。必要に応じてプレゼンテーションがおこなえるなど、机や椅子を柔軟に配置変更できるような機能性を持たせることも検討しています。

コミュニケーションがしやすい雰囲気をつくるためには、木質化や緑化も有効な手段だと言えるでしょう。お客様と従業員が分け隔てなく、わくわくするようなオフィス環境を目指す……そのなかで私ができることは、適材適所でキイノクス オフィスを導入していくことだと捉えています。オフィス環境を整えることは、リアルとオンラインの境界をなくしたハイブリッドワークを推進するうえでも非常に重要なことです。どこでも仕事ができる制度を整えつつ、オフィスにいるときの生産性を特に高めることは今後の必須課題と言えるでしょう。

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