「山梨中央銀行」は1877年の創業以来、“地域密着と健全経営”を理念とし、地元の人々とともに歩み続けられています。
2023年にはお客様にとって快適な空間を提供するために、システム統括部が所在する電算センター内の応接室をリフォーム。その際、キイノクス オフィス製品「フリーアドレステーブル freemo」2台・「間仕切りキャビネットWteel」2台・「ベンチ」2台を導入されました。
多くの木製家具製品が市場に出回るなか、キイノクス オフィスの製品を選ばれた理由とは? システム統括部の代永茂樹さん、窪沢崇さん、加藤浩介さんにお話を伺います。
システム統括部 執行役員 部長 代永茂樹さん |
システム統括部 システム企画課 主任調査役 窪沢崇さん |
システム統括部 システム開発課 課長代理 加藤浩介さん |
キイノクス オフィス導入の決め手は「木材の地産地消」
――キイノクス オフィスの製品を導入された経緯をお聞かせください。
山梨中央銀行電算センターの応接室には多くのお客様が来行されるので、より居心地の良いキレイな空間にリフォームしたいと前々から考えていました。
そんな折、2022年6月のBIPROGY FORUM 2022でキイノクス オフィスの製品と出会い、ひと目見て「非常に良いな」と気に入りました。木材流通の変革をしたいというプロジェクトに共感したことも覚えています。
実際に応接室のリフォームを着手する際にも、真っ先にキイノクス オフィスが候補として挙がったのですが、数ある候補のなかで決め手となったのは、山梨県産材を利用できることでした。
木製のデスクやベンチがどんなに良いと思っても、他県の木材でしかつくれないのであれば、導入は難しかったかもしれません。
しかし、キイノクス オフィス製品の場合、地産地消を推進できるため、導入を決意しました。
山梨県は有数の森林県ではあるものの、実は県産材を使った製品にお目にかかる機会って少ないんです。そのことも相まって、県産材を使用したいという想いが強くありました。
木材を調達するために地元の木材卸会社様と連携し、そこから製材所や森林組合まで地域の輪が繋がったとも聞きました。地産地消の取り組みを通じて、少しでも地域活性化に貢献できたのなら嬉しいですね。
リラックス効果を期待して応接室の内装を木質化
――どのような効果を期待してキイノクス オフィスの製品を導入されましたか?
一昨年、着任した時のシステム部門のイメージとして、無機質でドライな印象を持っていました。実際はそんなことないのですが(笑)。ただ、銀行の堅苦しいイメージを払しょくし、“良い意味”で銀行らしくない、柔らかい雰囲気の応接室がつくれると思い、キイノクス オフィスを導入しました。お客様をお迎えするために、居心地の良いものを揃えたいという想いもありました。
それと、以前から右脳が活性化できる職場環境の整備を行っていまして、その一環として執務室や会議室に36点の版画作品を飾っています。普段、左脳を使うことが多い職場において、右脳を刺激するアートを取り入れれば、新しいアイデアの創出や発想の転換に役立つのではないか、また、仕事の合間にふっと一息つけると考えたからです。木の製品であるキイノクス オフィスにもリラックス効果を期待しました。
愛着が深まる県産材を使った内装づくり
――キイノクス オフィスを利用した感想をお聞かせください。
まず、手触りが素晴らしいですね。無塗装で仕上げられているので、自然の温もりを感じますし、木が生きているという感覚がダイレクトに伝わります。
木って、ひとつとして同じものがないので、場所によって手触りも違うんですよ。節とか木目はよく見るとおもしろい形をしていますし、ついつい節をなでて、「あっ生きている」と感じたり(笑)。
ふとした瞬間に木の存在を感じることで、リラックスできているという実感があります。リラックスと言えば、木の香りも癒されますね。応接室から良い香りが飛び出して、廊下でも感じられるほどです。出来合いのものとは違う、抜群の存在感がありました。
キイノクス オフィスを導入したのは応接室なので、あくまで来客優先なのですが、空いているときは会議室としても使用しています。
デスクが広いのでゆったりとできますし、木肌の色合いも良い味を出していて、和やかな雰囲気で建設的な議論ができそうですね。
それと、地元山梨県の県産材を使用しているのと、木材がデスクやキャビネットになる仕上げの工程を見学したことで、愛着が湧いています。職場の家具にここまで愛着が湧くとは、思ってもいませんでした。まだ使い始めてそれほど時間がたってないですが、年月の経過で木肌がどのように変化していくのかも興味深いです。
地元の県産材を活用して内装を木質化するというパターンは、山梨県の官公庁や他県の地方銀行にも広がりそうだと感じました。さらに日本全国にも広がれば、“木材の国産国消”も可能になるのではないでしょうか。
応接室をご利用されたお客様からは、木の香りが良いという感想をいただくことが多いですね。来訪されたお客様に「県産材を使用したデスクなんですよ」とお伝えすると、話が膨らんでアイスブレイクにもなります。
もともと柔らかい雰囲気の応接室になることを期待してキイノクス オフィスを導入しましたので、すでに一定の効果はあったと考えています。お客様をお迎えするための応接室づくり、その第一歩を踏み出せたという実感もありますので、現状の満足度は高いですね。
応接室の内装に込められた“おもてなし”の想い
――内装づくりに対する想いをお聞かせください。
銀行の執務室や施設と聞くと、堅苦しいというイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。事実、今までの応接室はどことなく緊張してしまうような雰囲気だったんです。そのため、良い意味で銀行らしくない、お客様をお迎えし、“おもてなし”するというコンセプトで応接室の内装づくりを実施しました。
2022年度から、私たち山梨中央銀行は、「山梨から豊かな未来をきりひらく」というパーパス(存在意義)を掲げています。これを実現するべく、システム統括部では「ITをつかって、みんなの笑顔をつくります」というパーパスを設定しました。
みんなの笑顔のなかには、お客様の笑顔はもちろん、私たちシステム統括部に所属する一人ひとりの笑顔も含まれています。お客様を笑顔にするためには、まずは自分自身が笑顔になることが大切です。居心地の良い空間を整え、まずは私たちが笑顔になり、その笑顔から生まれる“おもてなし”の精神で、お客様をお迎えする。その想いを体現したのが、この応接室というわけです。
今回の応接室のリフォームを通じて、内装づくりはどこまでもこだわることができると感じました。デスクや椅子はもちろん、照明や空調設備など、揃えたいものはまだまだあります。より働きやすい環境を提供するのも私たちの役目ですので、これからも内容づくりにこだわり、誇らしく笑顔で働けるような職場をつくっていきたいですね。
この応接室がお客様への“おもてなし”を象徴する場所となって、山梨中央銀行の各店舗に伝播するような変革の発信地になればという想いもあります。
~山梨県産材を使って応接室の内装が木質化されるまで~
山梨中央銀行電算センターの応接室に導入された「テーブル」「キャビネット」「ベンチ」は、山梨県に植生する樹木を伐り出し、地元企業で製材された木材を使って、製作されています。 |