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2025.10.08オフィスグリーン(緑化)のメリット・導入方法・おすすめアイテムを紹介

従業員が一日のうち多くの時間を過ごすオフィス。できるだけストレスを感じにくく、快適な空間にしたいと考えている事業者様は多いのではないでしょうか。オフィス環境の改善に向けた取り組みの1つが、今回紹介する「オフィスグリーン(オフィス緑化)」です。

この記事では、オフィスグリーンを導入するメリットや導入方法、注意点をわかりやすく解説しています。オフィス緑化に役立つおすすめアイテムや、具体的な導入事例も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

オフィスグリーン(緑化)とは
オフィスグリーンを導入するメリット
オフィスグリーンの導入方法3選
オフィスグリーン導入時の注意点
オフィス緑化に役立つおすすめアイテム
オフィスグリーン&木質化の導入事例
 事例1 従業員が自然体でいられるオフィスづくり(株式会社Innovation Tree様)
 事例2 働く人の満足度が高まるオフィス(大日本印刷株式会社様)
 事例3 自然と調和した癒しの空間(富士電機株式会社様)
オフィスグリーンを取り入れて快適な空間づくりを

オフィスグリーン(緑化)とは

そもそもオフィスグリーンやオフィス緑化とは、どのような取り組みのことを指すのでしょうか。オフィス緑化が注目されている背景とともに整理しておきましょう。

働く環境にグリーン(植物)を取り入れること

オフィスグリーン/オフィス緑化とは、自然素材で作られた什器や観葉植物などを取り入れることにより、職場環境の改善に役立てる取り組みのことです。

職場に観葉植物を設置する試みは、比較的古くからなされてきました。近年、自然が身近にある環境が人々の心身によい影響を与えることがさまざまな研究から明らかになっています。そこで、オフィスの内装に積極的にグリーンを取り入れようというのが、オフィスグリーン/オフィス緑化の基本的な考え方です。

オフィス緑化が注目されている背景

オフィス緑化が注目されている背景には、「バイオフィリア」の考え方があります。バイオフィリアとは、私たち人間が本能的に自然や生物とのつながりを求めているという概念のことです。このバイオフィリアの考え方を取り入れたデザインを「バイオフィリックデザイン」といいます。

従来のオフィスは、業務効率を重視するあまり、無機質な空間になりがちでした。
オフィスグリーンは、自然を取り入れるバイオフィリックデザインの一環として、快適で人にやさしい職場づくりを目指す取り組みです。

オフィスグリーンを導入するメリット

オフィスグリーンの導入は、働く人々の「幸福度」「生産性」「創造性」と密接な関わりがあることがわかっています。

具体的な効果について、詳しく見ていきましょう。

幸福度が向上する

バイオフィリックデザインを取り入れた環境下では、人々の幸福度(well-being)が向上する効果が期待できます。ロバートソン・クーパー社のレポート「ヒューマン・スペース」(※)によると、バイオフィリックデザインを施した空間ではそうではない空間と比べて幸福感が15%向上したという報告もあり、その効果は決して小さなものではありません。

リラックスして過ごせる空間で仕事をすることで、やるべきことに専念しやすくなります。従業員のストレスを軽減する効果も期待できるため、結果として従業員の幸福度を高めることにつながるのです。

生産性アップが期待できる

オフィスに自然を取り入れることにより、生産性を高められる可能性があります。実際、自然を取り入れたオフィスでは、自然を取り入れていないオフィスと比べて3カ月間で生産性が6%向上したという報告(※)もあるほどです。

従業員がお互いにリラックスした状態で会話を交わせることは、自然なコミュニケーションを醸成する上で重要な要素といえます。社内コミュニケーションが活性化すれば、悩みや困りごとが深刻化する前に相談しやすくなり、離職を抑制する効果も期待できるでしょう。結果として従業員の定着率が高まり、チームの生産性向上を図るための活動に注力しやすくなるのです。

創造性が高まる

自然の要素を取り入れることは、創造性の向上にも効果的です。自然を感じられる環境で働いている人々の創造性は、自然の要素がない環境で働いている場合と比べて15%高いと報告(※)されています。

創造性を発揮するには、心身がリラックスできる状態にあることが重要です。自然がもたらすリラックス効果が思考に余白を生み、豊かな創造性を引き出すことにつながります。アイデアの創出やイノベーションが求められている現代のビジネス環境において、非常に重要な要素といえるでしょう。

※出典:ロバートソン・クーパー社「ヒューマン・スペース」

オフィスグリーンの導入方法3選

オフィスグリーンの導入には、いくつかの手法があります。ここでは、実践しやすい3つの導入方法を紹介します。

フェイクグリーンを活用する

フェイクグリーン(人工観葉植物)の設置は、オフィス緑化を手軽に実現できる方法の1つです。本物の植物ではないため、日当たりなどの条件を問わず設置できます。また、水やりや落ち葉の清掃といったメンテナンスも不要であることから、手間をかけずにオフィス緑化を進めたい場合におすすめです。

フェイクグリーンには、本物の植物のような湿度調整や空気浄化の作用はありません。あくまでも視覚的な効果を得るための緑化であれば、フェイクグリーンを活用するのも1つの方法といえるでしょう。

本物の植物を取り入れる

観葉植物や植栽一体型の什器を取り入れる方法です。本物の植物がオフィス内に常時設置されることにより、湿度調整や空気質の改善といった効果が期待できます。

鉢植えや植栽パーティションは、オフィス内の空間を緩やかに区切る役割も果たします。集中力の向上やプライバシー確保を目的としてパーティションを設置した場合、圧迫感や閉塞感を覚える原因にもなりかねません。植物で代用することにより、こうしたパーティション特有のデメリットを和らげる効果が期待できます。

内装に木材を取り入れる

オフィスの内装を木質化するのも有効な方法です。木質化とは、木の温もりや風合いをいかした素材を用いた什器を導入することを指します。木の手ざわり・香りが五感で感じられるため、オフィス緑化と組み合わせて導入することでいっそう効果を高められるでしょう。

オフィスの木質化は、オフィス全体のリノベーションから部分的な改修まで幅広く取り入れられます。設置するだけのオフィス家具や、載せるだけの天板などを活用することで、オフィスの環境を手軽に改善することも可能です。

オフィスグリーン導入時の注意点

オフィスグリーンを導入する際に、いくつか注意しておきたい点があります。自然のもつ力を効果的に引き出すためにも、次の3点を意識しましょう。

適切な緑視率を見極める

緑視率とは、視界に占める緑の割合のことです。緑視率は高ければ高いほど効果が向上するとは限りません。適切な緑視率を見極めることが、オフィス緑化の効果を引き出す上で重要なポイントといえます。

【緑視率の計算方法】
緑視率(%)=緑の部分の面積÷視界全体の面積

一般的に、集中力を向上させる効果が期待できる緑視率は15%程度までといわれています。この割合を目安に、植物や自然素材を取り入れる度合いを見極めるとよいでしょう。

メンテナンス性や機能性も考慮する

本物の植物をオフィス内に設置する場合、水やりや剪定などのメンテナンスが必要になります。落ち葉が常に散乱していたり、植物が萎れていたりすると、せっかくのオフィスグリーンが逆効果になりかねません。必要な水やりの頻度が高すぎない植物や、日当たりに左右されにくい植物を選ぶのがポイントです。

また、植物を設置することによって得られる外観上の変化だけでなく、機能性もあわせて考慮しておくことをおすすめします。たとえば、植栽パーティションを用いることで空間を緩やかに区切る効果を得られるでしょう。このように、植物ならではのメリットをオフィスレイアウトにいかすことで、人工物にはない効果を引き出せる可能性があります。

オフィスの動線設計をあわせて検討する

グリーンアイテムを導入する際には、オフィスの動線設計を慎重に検討することが大切です。観葉植物の鉢植えを設置したことによって通路が狭くなったり、通行しにくい箇所が生じたりすると、かえって従業員の不満やストレスの原因になるおそれがあります。

目安として、建築基準法では両側に居室がある場合には通路幅を1.6m以上、その他の通路に関しては1.2m以上の幅を確保するよう定められています。やむを得ず基準ぎりぎりの通路幅となっているような場所については、新たに植物を設置することによって必要な通路幅を下回ることがないか入念に確認しておきましょう。

オフィス緑化に役立つおすすめアイテム

オフィス緑化に向けて、具体的にどのようなアイテムを取り入れればよいのか迷っている方も少なくないでしょう。オフィスグリーンの導入に役立つおすすめアイテムを紹介します。

植栽パーティション

上部に鉢受がついたパーティションです。着座時には視線を遮り、立位では圧迫感を与えにくい緩やかな仕切りとして活用できます。

【植栽パーティションの商品例】植栽パーティション Hedge

上部の鉢受に4~6号の植木鉢を6~8鉢ほど格納できる天然木のパーティションです。打ち合わせスペースや商談スペース、休憩スペースなど、さまざまな場所、用途に活用できます。

植栽テーブル

植栽テーブルは、プランターを組み込んだ家具です。植物を取り入れることで空間に自然の癒しと彩を加えます。オフィスや休憩スペースでのコミュニケーション促進にも効果的です。

【植栽テーブルの商品例】植栽テーブル Green Pit

中央部分に植栽をセットできる8人掛け「ロ」の字型テーブルです。背の高い木と背の低いグリーンを組み合わせて配することで、やわらかなパーティションの役割を果たします。また、人が集まる場所や気軽に立ち寄れる場所として、社内を彩るシンボルツリーにもなり得るでしょう。植物がもつ癒し効果と、コミュニケーションを活性化させる効果を両立したい事業者様におすすめです。

置くだけ天板

既存のデスクやテーブルに後付けで載せるリフォーム用のアイテムです。

【置くだけ天板の商品例】置くだけオーダーメイド天板 WOWBLE

現在お使いのデスクに合わせて制作する天然木のオーダーメイド天板です。大規模な内装工事を行うことなく、木目と木の温もり、手ざわりを感じられる、温かみのあるオフィスへと印象を大きく変えられます。植栽との相性がよいため、オフィスグリーンと組み合わせて導入することにより、統一感のあるオフィスづくりを実現しやすくなるでしょう。

置くだけフローリング

【置くだけフローリングの商品例】置くだけフローリング flood

置くだけで設置が完了する、天然木のはめこみ式フローリングです。オフィスの床が温かみのある素材に早変わりします。組み替えや解体も簡易的に行えるため、将来的に原状回復に支障をきたす心配もありません。グリーンとの相性もよく、オフィス緑化の効果をいっそう引き出す効果が期待できます。

オフィスグリーン&木質化の導入事例

オフィスグリーンや木質化を効果的に導入している事例を紹介します。オフィスのレイアウト変更やリノベーションを検討する際にぜひ役立ててください。

従業員が自然体でいられるオフィスづくり(株式会社Innovation Tree様)

オフィスの増設を機に、緑化&木質化を推進した事例です。従業員をはじめお客様にもご利用いただくエリアを、木や緑の温もりにあふれた空間に仕上げました。室内に木や緑があることでリラックスして過ごしやすくなり、自然と社内コミュニケーションが生まれる効果が得られています。お客様との会話もフランクに交わしやすくなるなど、居心地のよい空間を提供することにつながりました。

事例の詳細はこちら

働く人の満足度が高まるオフィス(大日本印刷株式会社様)

オフィスグリーン&木質化が、働く人の満足度向上に寄与している事例です。多数の社員がオフィスを利用することを想定し、特殊なデザインを志向するのではなく誰もがリラックスして過ごせる空間を目指しました。オフィスビル周辺に樹木や植物の育つ緑地を築く同社のコンセプトとオフィス緑化&木質化は親和性が高く、ブランドコンセプトとの相乗効果も生まれています。オフィスを利用するすべての人にとって居心地のよい空間を提供しつつ、自社ブランドを強化する効果ももたらしている好例といえるでしょう。

事例の詳細はこちら

自然と調和した癒しの空間(富士電機株式会社様)

リフレッシュエリアのリニューアルに伴い、緑化&木質化を取り入れた事例です。自然と調和した空間をコンセプトとして掲げ、社員にとって癒しの場を提供するとともに、コミュニケーションの活性化を促すリフレッシュエリアを目指しました。自然に囲まれた空間は休憩スペースとしてだけでなく、多くの社員やインターン生の交流の場としても活用されています。会社側から「この場所を使ってください」と指示しなくても、社員が自発的に集まり、自然と会話が生まれる空間となりました。

事例の詳細はこちら

自然素材を用いたオフィスリノベーションにご興味をお持ちの事業者様には、キイノクスの木質化リノベーションをおすすめします。ショールーム見学も随時承っていますので、ぜひご活用ください。


オフィスグリーンを取り入れて快適な空間づくりを

オフィスに植物や自然素材を取り入れる試みによって、従業員の幸福度・生産性・創造性を高める効果が期待できます。オフィスのフルリノベーションはもちろんのこと、部分的なリノベーションや什器の設置などによってオフィス緑化を推進することは十分に可能です。従業員や来訪者がリラックスして過ごせるオフィスを目指している事業者様や、オフィスを自社のブランド強化に役立てたい事業社様は、オフィスグリーンの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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