1953年に羽田空港の工事を担当して以来、およそ70年にわたって空港関連の工事・メンテナンスの実績を積み重ねてきた国光施設工業株式会社。現在はオフィスビルの電気・通信工事や内装工事にも携わるなど、オフィスの設計施工やリノベーションとも関わりの深い企業です。
2020年には従業員の満足度を高め、お客様により良いオフィス空間を提案するために自社オフィスのリノベーションに着手。居心地の良い木質化空間を目指し、国産木材でつくられたキイノクス オフィス商品の「置くだけオーダーメイド天板 WOWBLE」などを導入されました。
【導入商品】
置くだけオーダーメイド天板「WOWBLE」 約50台
置くだけキャビネットフレーム「coverest」 約10台
フリーアドレステーブル「freemo」 1台
置くだけフローリング
およそ3年もの間、キイノクス オフィスの商品をご使用いただいている同社ですが、実際の使い勝手や木質化の効果をどのように感じているのでしょうか? 管理本部 情報管理室の室長補佐として、オフィスの管理もされている大井基司さんに伺います。
| 国光施設工業株式会社 当社が関わった主な空港は、羽田空港は1953年から、成田国際空港と関西国際空港は、開港当初からターミナルビルや滑走路・整備場などの関連施設における施工実績があります。現在は、各地方空港にも展開し、電気設備の保守メンテナンスにおける一括請負や各施設の工事・メンテナンスを実施しており、国土交通省航空局から直接依頼を受ける案件も少なくありません。今後も、インバウンド対応などで離発着便の増便に向けて、各種施設の整備に注力していきます。 |
オフィスデスクの天板を木質化リノベーション
――置くだけオーダーメイド天板「WOWBLE」を導入された経緯と使用された感想をお聞かせください。
もともと弊社はオフィス緑化のために植栽を設置していたのですが、よりリラックスしながら集中できるオフィス空間をつくるために木質化も進めることになりました。しかし、当時はスチール製のオフィスデスクを購入したばかりだったので、それらを捨てて木製デスクに入れ替えるというのは、もったいないと感じたんですね。
デスクが古くなったから交換するわけでもありませんし、つかう責任を考慮するとSDGsの観点からも良くありません。その点、WOWBLEは現在のオフィスデスクを捨てることなく、天板を置くだけで木質化できるので、弊社にとってぴったりの商品でした。
WOWBLEを導入したときはオフィス全体が木目模様になって、本当に気分が和むような感じでしたね。オフィス緑化を実施していたとは言え、今まではスチール製のデスクが並んでいたので、どうしても無機質な印象は残っていました。でも、緑化に続いて木質化もしたことで、気分が落ち着いて業務にも集中できる空間がつくれたと実感しています。
来客された方からもオフィスの木質化は好印象で、「木目が良い感じですね」と話のタネになるなど和やかに会議が進むようになった印象です。従業員は木の手触りや香りが心地良くて和むと言っていますね。なかには木の香りが気になるって従業員もいましたけど、半年もすれば慣れたようです。
ただ、導入したての頃は天板が反ってしまったんですよ。雰囲気的には木質化されてすごい良かったんですけど、乾燥する季節だったこともあり、休み明けに出社したらほとんどの天板が反ってしまっていて……。隣の机との間に段差ができたり、腕を乗せるとガタガタしたりしたので、キイノクス オフィスの担当者に連絡して、金属で補正してもらいました。
その後は乾燥する季節が訪れても天板が反ることはありません。追加で導入したWOWBLEはもともと金属の反り止め加工で補正されていたので、使い勝手は向上していますね。よくよく話を聞いてみたら、弊社の事例をもとに改良されたようです。
それと、WOWBLEの天板は無塗装の国産スギ材を使用しているということで、温もりや香りを感じやすいのですが、汚れが目立ちやすいのは難点かもしれません。コーヒーや紅茶をこぼすとシミになってしまうんですよ。自分で付けた跡なら、それも含めて愛着が湧くのですが、席替えなどで前任者が残したシミがあると気になってしまう従業員もいるようです。
それでも致命的な汚れというわけではなく、最近導入したWOWBLEと比べても、まだ全然キレイですね。3年くらい使っていて、まだ1回も紙やすりなどでメンテナンスしてないのにキレイということを踏まえると、耐久性は十分高いのではないでしょうか。手軽にメンテナンスできて、容易に着脱できるのもWOWBLEの長所だと思います。
さらなるオフィス内装の木質化に着手
――置くだけキャビネットフレーム「coverest」と置くだけフローリングを使用された感想をお聞かせください。
coverestはキャビネットを囲うだけで簡単に木質化できるので、WOWBLEとセットで使っています。スチール製のキャビネットとデスクが木目模様に変わると、フロア全体が和む雰囲気になって良いですね。スチール製のキャビネットだと、天板の上に観葉植物を置いてもあまり映えなかったので、木質化と緑化の相性の良さも感じました。
今年の8月末には「置くだけフローリング」も導入したのですが、まず驚いたのが設置の速さですね。会議室や廊下がたった1日ですべて木目に変わって、簡単に木質化できるんだな、と感じたことを覚えています。個性的な木の色合いは、見た目にも美しくて満足しているのですが、導入して1ヵ月くらいは接着剤の匂いが気になりましたね。導入するときも撤去するときも工事不要という話なので、仕方がない部分もありますが、匂いを残さずに導入できるようになればより良い商品になると思います。
オフィスの木質化・緑化への想い
――オフィスの木質化や緑化に対するこだわりや想いをお聞かせください。
一従業員としては、木質化・緑化されたオフィスは目に美しく、気持ちを落ち着かせて仕事するにはちょうどいい空間だと思っています。会社が社員のために、より良い職場環境を整えてくれたという想いも感じましたね。
また、弊社はオフィスの木質化リノベーションをお客様に提案しておりますので、まずは自分たちが木質化のメリットを実感することが大切だと考えました。実際に使ってみて、体験して、良いと感じるオフィスじゃないと、お客様に自信をもって提案できないからです。そういった意味では、弊社は木質化のメリットを十分に実感できたと言えるでしょう。
国産木材を活用した木質化リノベーションは、日本の豊かな山林を持続させる一助にもなりますので、今後はSDGsを考慮したオフィスの提案もしていきたいですね。木質化は目に美して香りも良い、落ち着く空間になって仕事の効率も上がる……さまざまなメリットがあることを伝えていきたいと思います。
