企業ロゴが入ったTシャツやチームのユニフォーム、オリジナル販促品やノベルティ製作などをされている「ユニファースト株式会社」は、2020年に国産木材デスク45席分を自社ビルのオフィスに導入。
さらに2022年にはキイノクス オフィスの「個別デスク」15台を導入されました。
これまでは金属製デスクを使用していたという同社が、国産木材デスクを導入された理由とは? 代表取締役の橋本敦さんにお聞きします。
橋本敦 プロフィール 代表取締役社長 東京都立墨田川高校卒業後、アメリカ西海岸に留学。米国州立大学でデジタルメディアアートを専攻後、広告代理店で中食や菓子メーカーのメディア制作に従事。 2014年にユニファースト株式会社に入社し、2019年代表取締役社長就任。SEO施策等マーケティング戦略や組織改革を牽引し、2014年から現在までに顧客数・売上を倍増。同社では2018年、社員旅行でホノルル駅伝に出場。それがきっかけで2018年度東京都スポーツ推進企業に認定。 また、同年から、人を大切にする経営学会に所属し「5方よし経営」を基本とした経営戦略を実践中。2019年からは、SDGs市民社会ネットワークへ加入し、現在に至るまでSDGs関連の事業開発に挑戦している。 |
フリーアドレス化に伴い木製デスクを導入
フリーアドレスデスク | 個別デスク | WOWBLE(ワウブル) |
――2020年に国産木材デスク45席分を導入された経緯をお聞かせください。
もともと弊社では、金属製のデスクやキャビネットを20年以上使っていたのですが、整理整頓や席替えがしにくく、電源コードも入り組んでいて、使い勝手が良くないと感じていました。
そんな折、2020年のゴールデンウイークに緊急事態宣言が発令されて、多くの会社がそうしたように、弊社でも在宅勤務を推奨したんですね。出社するのは週の半分で良いよ、という感じで。
であれば、固定席よりもフリーアドレスにしたほうが働きやすいだろうと考え、4、5、7階のオフィスの改装に着手したというわけです。 その際に今まで使っていたデスクをすべて国産木材のデスクに取り替えました。
国産木材デスクを選んだ理由はふたつあって、ひとつは商談フロアのコンセプトが“木”だったので、そこに合わせたこと。
もうひとつは、ほかの素材と比べると木材デスクはストレスがたまりにくい、という科学的なデータがあると教わったからです。
出社する機会は減っていた時期でしたが、それでも来るからには気持ち良く働いてもらいたくて、ストレスがたまらないような木の温もりを感じられるオフィスを目指していましたね。
オフィスの木質化は拡大
個別デスク |
商品概要 1人用の独立デスク |
寸法 幅120x奥行73x高さ73cm |
特長 国産杉材天板のやさしさ、黒スチール脚部のスタイリッシュさを両立したデスクです。 |
――2022年1月に「個別デスク」(15台分)を追加で導入された経緯をお聞かせください。
この時期には実質的にフリーアドレスではなくなっていて、出社する社員も増えていたので、6階の倉庫をオフィスにしようと個別デスクを導入しました。
前に導入したときも感じたのですが、デスクを木に変えると、スッキリして広々とした印象を受けるんですよ。整然とする、と言いますか。
日本の木を使ったデスクって、漠然と素敵という印象もあって、キレイに使いたくなりますよね。オフィスが整然としたのも、キレイに使ってくれる社員が増えたからかもしれません。
それと、木のデスクには統一感があって、色味や雰囲気を合わせられるのが良いと思います。
金属やプラスチックのデスクを使っていたときは、色味も雰囲気もバラバラで、つぎはぎ感が出てしまったんですけど、木だと茶色系統でうまくまとまるので心地良いですね。
朝、出社したときに木の香りを感じることもあります。ただ、天板が少しボコボコしているので、手書きで清書するときは下敷きが必要ですけど(笑)。
デスクとは別に、2階の商談フロアに「ワークブース WOOBO」を入れることも検討しています。
もともと2階のコンセプトは“木”なので雰囲気がマッチしますし、働きやすさを考えた場合、ひとりで集中できるブースも必要だと思いますね。
ストレスなく健康に働ける環境を目指して
――オフィスづくりに対するこだわりをお聞かせください。
オフィスはホッとする雰囲気で、落ち着ける場所をつくりたいと考えています。
無機質な金属のデスクから木のデスクに変えたのも、少しでもストレスなく働けるような環境にしたかったからですね。
ほかにも疲れにくい椅子を用意したり、BGMをかけてリラックスと集中ができるようにしたりと、社員が健康的に過ごせるオフィス環境を目指しています。
弊社は“つくりたい”を形にする、を企業理念としていて、その理念を実現するためには、社員とその家族の健康、プライベートの充実が何より大切です。健康経営を実践しているのもそのためですね。
たとえば社員とその配偶者を対象に、脳ドックを受診できるようにしたり、がんの検査を受けられるようにしたりとか。これらの費用は会社で全額負担しているので、うまく活用して自分自身と家族の健康を気遣ってほしいと思っています。
私自身、高校生のときに母が、32歳のときに父が他界して、自分自身の健康も家族の健康もかけがえのないものだと実感しました。
でも、健康に関して、会社が社員にしてあげられることって、あまり多くないんですよ。出社中に限定すると、とくに少ないですね。
そういった意味でもオフィスの環境づくりは大切で、少しでもストレスなく、元気に働ける場所を提供することも、健康経営の一環と言えるでしょう。