2024年11月8日(金)、静岡県富士市との連携に関する協定締結式が開催されました。BIPROGYグループのグリーンデジタル&イノベーション株式会社(以下、GDI)は、静岡県富士市の林業や木材産業の発展および地域経済の活性化に向けた連携協定を締結。富士市産材の流通促進・利活用拡大に向けて共に活動していきます。
富士市の林業や木材産業の発展、地域経済の活性化を目指す
国産材の利活用は、森を守るだけでなく、地域経済の活性化や環境負荷の軽減にも繋がる重要な取り組みです。しかし、さまざまな課題により普及が進んでいないことにGDIは課題意識を持っていました。
市内面積のほぼ半分が森林である静岡県富士市においても、森林整備や製材加工、流通販売などの各分野で課題があり、利活用が進んでいない状況です。また、植栽から40年以上が経過した富士市のスギやヒノキの人工林は、約9割が伐期を迎えており、間伐などの森林整備や市産材を資源とした循環利用が必要とされています。
そこでGDIは、富士市のブランド材「フジヒノキメイド」で木製ワークブース「WOOBO(ウーボ)」を制作。完成品を富士市庁舎などに提供しました。フジヒノキメイド製のWOOBOは、ふるさと納税返礼品としても採用されています。
富士市に富士ヒノキ製ひとり用木製ワークブース「WOOBO」を提供
また、富士市主催の植樹事業などにも参加しており、これらのつながりから林業や木材産業の発展、地域経済の活性化に向けたさらなる取り組み推進のため、相互に協力することで合意に至りました。
【連携協定の内容】
1.締結日:2024年11月8日
2.目的:富士市の林業と木材産業の発展や、地域経済の活性化を目指す
3.連携事項
・富士市内の林業、木材産業の活性化と発展に向けた活動
・富士市産材の利活用、販路拡大および富士市内サプライチェーンの整備
・木材流通や利用促進などにおけるデジタル化
静岡県富士市との連携に関する協定締結式が開催
11月8日に開催された協定締結式は、終始なごやかな雰囲気で行われました。連携協定署名後には懇談の場が設けられ、富士市とGDIで双方の強みを活かして取り組んでいき、地域および社会課題の解決を目指していきたいといった話がされました。
GDIと富士市は、新商品の開発や市有林をフィールドとした実証実験などを行い、富士市産材の流通促進・利活用拡大に向けて共に活動していきます。また、木材流通の改善と売上向上を目指し、森林・木材に関わる行政や事業者の業務効率化や情報の見える化などのサプライチェーン全体のデジタル化を推進します。今後もGDIは、デジタル化を通じて国内の森林・木材産業活性化と発展のための取り組みを推進し、日本各地の森林の再生および環境課題解決に貢献します。