コロナ禍によるメンタルヘルスの悪化や採用ブランディング、SDGs17の目標「3.すべての人に健康と福祉を」への取り組みなど、さまざまな理由から「健康経営」への関心が高まりました。
キイノクスでは、健康経営の実現を手助けし、人材採用やSDGsへの投資にもなり得るオフィスをコンセプトに「キイノクス オフィス」を開発。国産木材を活用したオフィスパッケージによるトータルソリューションを提案しています。
では、オフィス空間の木質化が複雑化するビジネス課題を解決に導く理由とは? グリーンデジタル&イノベーション株式会社の役員で、キイノクス オフィスの企画・開発をされた石川玄哉さんに伺いました。
石川玄哉 プロフィール グリーンデジタル&イノベーション株式会社 取締役 株式会社KIJIN 代表取締役 木に特化したクリエイティブディレクター 2008年に明治大学を卒業後、専門商社株式会社山善に入社。量産家具の商品企画部門に従事。働く中で、耐用年数の短い量産家具の限界を感じ、2012年末に脱サラ。2013年に知識・経験・人脈ゼロの状態から、オーダーメイド家具屋をすべく独立。永く人と共に生きれる木材に特化したオーダーメイド家具屋「KIJIN」を設立。 2021年キイノクスオフィスを立ち上げ、オフィス木質化事業を展開。 |
オフィスへの投資が3つの悩みを解決に導く これからの三方よし経営とは?
企業へのニーズは、時代背景によって変化します。それは働く人の企業選びにも言えることです。たとえばコロナ禍を経験した就活生は、働きやすさや待遇の良さに加えて、企業の将来性を重視する傾向にあるようです。
その判断材料のひとつとして挙げられるのがSDGsへの取り組み。新卒採用において、SDGsへの取り組みをしている企業に対しては、志望度が36%ほど上がるといった調査結果もあります。
しかし、企業側からすると本業強化の事業投資を優先し、従業員のメンタルケア、採用力強化、SDGsへの投資が後回しになりがちではないでしょうか。
経営の安定、人材の採用と定着、SDGsへの取り組み。一見バラバラに見えるこれらの課題ですが、私は“オフィスを木質化”することで解決に繋がると考えています。
従業員が気持ち良く働ける空間をつくりながら、健康経営を実現させて人材が定着。それが同時にSDGsへの投資にもなる。さらに、健康経営やSDGsへ取り組むことで、採用もしやすくなる。
オフィスへの投資が、「健康経営」「SDGsへの取り組み」「人材採用の強化」へと結び付くわけです。私はこれらの連なりを“これからの三方よし”オフィス投資と名付け、森にも人にも会社にもやさしいオフィスパッケージ「キイノクス オフィス」を開発しました。
今までの「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の三方よし経営にも通じる、本質的な課題解決策となる理由をお伝えさせていただきます。
キイノクス オフィスのメリット①木質化空間で健康経営を実現
「健康経営」とは、企業が従業員の健康管理を経営課題として捉え、改善に取り組むことで従業員のモチベーションを向上させ、生産性をアップさせるといった経営戦略を指します。
とは言え、改善に取り組むと言っても多様化社会である現代において、さまざまな価値観に対応するのは難しいものです。そこで重要になるのが、従業員のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させることではないでしょうか。
従業員が健康的に働くためには、働く場であるオフィス環境の整備が不可欠です。そのために有用なのがオフィスの木質化だと考えます。
木造や木材を多く使っている施設は、心身の健康に良い影響をもたらすという研究結果がありますし、メンタルケアに対しても間接的に貢献していると言われているんですよ。木の香りや調湿能力がリラックス効果を生むからですね。
キイノクス オフィスは国産木材を活用しており、無塗装なので森林にいるような“木”そのものの香りがします。実際に導入された企業の方から「深呼吸したくなるオフィス」とのお声もいただきました。
最近では同僚とのコミュニケーションがしにくかったり、仕事のON/OFFが切り替えづらくなったりなどの理由で、オフィスへ出社して働きたいという方が増えています。そんなときにオフィスが木質化されていて快適に働けるようになっていたら、よりストレスを感じにくくなるはずです。
ひとりになれる木のワークブース「WOOBO」もありますので、落ち着いて集中できるスペースも確保可能。従業員の働きやすさにこだわって、QOLを向上させるようなオフィス投資をしていけば、健康経営にも繋がることでしょう。
キイノクス オフィスのメリット②SDGs目標を達成するためのカーボンニュートラルに貢献
SDGsへの取り組みをしている企業で働きたいと考える方は確実に増えています。一方で、具体的にどうやって取り組んだら良いのかがわからない企業が多い……といった調査結果があるのをご存知でしょうか?
SDGs17の目標「7.エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」と「13.気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」ための取り組みとして、カーボンニュートラルへの貢献が必要だと考えている企業の割合はなんと85%!
しかし、どのように取り組むべきか、具体的に検討していない企業が40%もあるそうです。そのうち半数以上が「何をやったら良いのかわからない」と回答していました。
そんなときこそ、キイノクス オフィスの出番です。その理由のひとつが、繰り返し使うことができるサスティナブルなオフィスだということ。丈夫な木材を使って無塗装で仕上げたオフィス製品は、手入れをしながら長く使えます。
さらに繰り返し使うことが前提の設計なので、デスクやキャビネット、フローリングすら“置くだけ”で導入可能。設置するときも移転するときも廃棄材がほとんど出ないので、原状復帰にかかる負担を環境面でもコスト面でも軽減できるんですね。
ちなみにオシャレなオフィスをつくろうと考えると、一般的に1坪30万円以上かかりますが、キイノクス オフィスなら坪単価は24万円ほど。お値段はあくまでも目安で、実際の設置内容や広さなどにより変動しますが、ご希望される内容やご予算に応じてお見積りしております。
決して安くはありませんが、導入時の設置費用、引っ越し時の現状復帰費用が削減できて、移転先でも使えるので、長期的に見ればオフィスにかかるコストを大幅にカットできますよ。
また、キイノクス オフィスは導入後に「カーボンニュートラル貢献量証明書」を発行しています。
木は朽ちたり燃えたりするとCO2が排出されてしまいますが、木材として利用することでCO2を木の中に固定。加えて、オフィスの木材導入量に応じた本数を植樹し、約50年後に伐採され活用されるまでのCO2吸収量がどのくらいかを算出した数値も証明書に記載しているわけです。
これは林野庁が公表している算出方法に基づき、キイノクス プロジェクトにて発行するものです。
これからの時代はSDGsへの具体的な取り組みが、そのままブランディングにも繋がることでしょう。環境にやさしい取り組みへの証明は、従業員をはじめ、対投資家や就職を希望する学生に対してもアピールポイントになるはずです。
キイノクス オフィスのメリット③SDGsへの貢献と木質化による人材採用の強化
ある調査によると、「SDGsに関する取り組みがある企業は就職先の検討で優位になる」と答えた学生は3割を超えるそうです。
SDGsに取り組む姿勢はもちろん、具体的な内容や貢献度が今後の採用活動の鍵になってくると言っても過言ではないでしょう。
さらに木質オフィスを導入することで企業イメージが良くなり、採用応募者数が3 倍以上に増加した企業もあります。
複数回答可能な応募理由を見てみると「集中して働きやすい環境だと思った。」と「環境貢献に対して良いイメージを持った。」というふたつの項目が半数を超えていました。
しかし、どんなに優秀な人材が入社してくれても、定着してくれなければ意味がありません。その点に関しても、キイノクス オフィスの導入は効果的だと考えます。
キイノクス オフィスの製品は無塗装の国産材を使用しているので、“木”の触り心地や香りが非常に際立つんですね。
一方で、傷や汚れが付きやすくもあるんですが、
紙やすりなどで削り直すだけで、きれいな状態になります。長く永く使うので、オフィスに愛着が湧くわけです。 紙やすりで削るって聞くと面倒くさいと思われるかもしれませんが、汚れなどが削り取られていく様を見ていると、かなりスッキリした気分になりますよ(笑)。
削るときの感触とか、削ったあとの香りも心地良いので、ぜひご自身でもメンテナンスしてもらいですね。もちろん弊社にメンテナンスのご依頼をしていただくことも可能です。
無塗装だからこその深呼吸したくなる木の香り、ついつい触りたくなる質感。気持ちの良いオフィス空間では、コミュニケーションが自然と活性化し、のびのびと仕事ができるはず。そんな職場環境の良さが、採用後の定着にも繋がることでしょう。
キイノクス オフィスのショールームは、BIPROGY株式会社豊洲本社(東京都江東区)にて、常時展示中です。見学をご希望される場合は、お問合せフォームよりご希望日時をご連絡くださいませ。