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オフィス空間の快適度を高めるための工夫には、さまざまなアプローチがあります。オフィス内に休憩室とは別に「リラックススペース」を設ける手法もそのうちの1つです。
本記事では、オフィスにリラックススペースを設けるメリットや効果的な空間にするためのヒントについて、わかりやすく解説しています。リラックス効果の高い空間にするための工夫やおすすめアイテムも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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目次 |
リラックススペースとは
そもそも「リラックススペース」とは、どのような空間のことを指しているのでしょうか。リフレッシュスペース・休憩室との違いや、リラックススペースの具体的な利用シーンについて解説します。
緊張をほぐして落ち着きや癒しを得るための空間
リラックススペースとは、緊張をほぐして落ち着きや癒しを得るために設けられる空間のことです。執務スペースとは異なるコンセプトの空間をオフィス内に設けることで、リラックスした状態で過ごす時間を確保できるようにする狙いがあります。必ずしもまとまった休憩時間を過ごすための部屋に限らず、一時的に業務を離れてリフレッシュするための空間の総称と捉えてください。
リフレッシュスペース・休憩室との違い
リラックススペースとリフレッシュスペース、あるいは休憩室との間に厳密な区別はありません。基本的には、リフレッシュスペースや休憩室は従業員が「休憩」するための場所として設けられます。食事を摂ったり、カジュアルな会話を交わしたりする場所がリフレッシュスペース・休憩室と捉えてよいでしょう。
一方リラックススペースは、より広い意味で「気分転換のための場所」という意味で用いられることがあります。業務の合間に小休憩ができる場所、といったイメージです。
リラックススペースの利用シーン例
リラックススペースにはさまざまな利用方法が想定されます。たとえば、手元の作業が一段落したら次の作業に着手する前に、一度気分転換を図りたい場合があるでしょう。このようなとき、リラックススペースに立ち寄って短時間の休憩を挟むといった用途が考えられます。
あるいは、一時的に業務を離れて1人で過ごす時間を確保したい場合もあるでしょう。静かな環境で落ち着いて過ごすことで、執務スペースでは思いつかなかったアイデアが創出されるきっかけを得られるかもしれません。このように、個々のペースで自由に利用できる空間が確保されることが、リラックススペースを提供する大きな意義の1つです。
オフィスにリラックススペースを設けるメリット
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オフィス内にリラックススペースが設けられることによって、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。主な3つのメリットを紹介します。
集中力を回復させ生産性向上をもたらす
1つめのメリットは、従業員が定期的に集中力を回復するための空間として活用できる点です。集中力が持続する時間には限度があるため、気分転換のために場所を変えたり、リラックスして過ごしたりすることは、集中力の回復を図るための効果的な対策といえます。
集中力が途切れた状態で長時間業務を続けるよりも、適度に気分転換を図ったほうが生産性も向上するでしょう。リラックススペースが併設されているオフィスは、集中できる状態を維持する上で合理的な環境といえるのです。
従業員満足度が向上する
リラックススペースの設置は、従業員満足度の向上にも寄与します。リラックスして自由に過ごせる場所を提供することは、従業員に対する「おもてなし」の工夫の1つです。会社として従業員を尊重し、大切にしているというメッセージを送ることになります。職場に対する満足度がさらに高まり、組織への愛着や帰属意識が高まるきっかけにもなるでしょう。結果として業務の質がいっそう向上したり、定着率の改善につながったりする効果が期待できます。
創造性を発揮しやすくなる
従業員が創造性を発揮しやすくなることも、リラックススペースを設けるメリットといえます。1人でじっくりと考えるための時間を確保できたり、同僚とカジュアルな会話を交わせたりする空間が設けられることによって、創造的な思考を生み出しやすくなるからです。
創造的な思考は、リラックスしている状態のときに発動しやすいことはよく知られています。一度頭をすっきりさせ、緊張やストレスを和らげることによって、新たなアイデアや視点が生まれやすくなるでしょう。
効果的なリラックススペースにするためのヒント
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ゆったりとくつろいで過ごせるリラックススペースにするための、効果的な手法をいくつか紹介します。自社で実践できそうなものから取り入れていくことで、リラックススペースの効果をいっそう高めてみてはいかがでしょうか。
くつろげるソファなどの家具を設置する
くつろいだ姿勢で過ごせるよう、リラックススペースにソファやベンチ、バランスボールなどを設置するのは効果的な方法といえます。執務スペースとは姿勢を変えてゆったりと過ごせるようにすることで、リラックス効果が高まるからです。
長時間のデスクワークは姿勢の変化が乏しくなりやすく、血行が悪くなる原因となり得ます。オフィス内にいながらくつろげる空間を提供することは、健康面への配慮という点でも有効な対策といえるでしょう。
1人で過ごせる空間を設ける
リラックススペース内に1人で過ごすためのエリアを設けるのも効果的です。周囲の視線や物音が適度に遮られる空間を確保することで、1人で考え事をしたいときや、短時間の仮眠をとりたいときなどにも活用できます。
オフィス内には常に周囲の視線があるため、気が休まらないと感じる人も少なくありません。1人掛けのソファや、パーティションで目隠しが施された空間を意識的に設けてみてはいかがでしょうか。
15~30分ほどの短い昼寝を表す「パワーナップ」の効果については、次の記事で解説していますのでご参照ください。
執務スペースとの距離感を考慮する
執務スペースから遠すぎず近すぎない、適度な距離感を考慮することも大切なポイントです。リラックススペースが執務エリアから離れすぎていると、わざわざ足を運ぶのが億劫になりかねません。反対に執務エリアと近すぎると、業務関連の会話や電話の呼び出し音が耳に入って気が休まらない可能性があります。
やむを得ず執務スペースから近い場所にリラックススペースを設ける場合には、防音パネルやパーティションを設置するなど、音や視線を遮る工夫をするとよいでしょう。
利用ルールを策定・周知する
リラックススペースの利用ルールを策定し、従業員に周知することも大切です。飲食が可能な範囲やゴミの持ち帰り、使ったものは元の場所に戻すといった基本的なルールを設け、定期的にアナウンスしましょう。
ルールを守らない従業員が現れると、かえってストレスやトラブルの原因になりかねません。ルールは一度設けるだけでなく定期的に見直しを図り、実態に即したものにしていくことをおすすめします。
リラックス効果を高めるには緑化&木質化もおすすめ
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リラックススペースの効果を高めるための工夫として、「緑化&木質化」はおすすめしたい手法の1つです。緑化&木質化がもたらす効果や、リラックススペースへの具体的な導入方法について見ていきましょう。
緑化・木質化とは
緑化・木質化とは、オフィスにグリーン(植物)や天然素材で作られた什器、内装材などを取り入れることを指します。自然が本来備えている癒し効果を積極的に活用する点が大きな特徴です。
人間が本能的に自然や生物とのつながりを求めていることに着目し、デザインコンセプトに自然の要素を取り入れる手法のことをバイオフィリックデザインといいます。緑化&木質化もこのバイオフィリックデザインの一種です。
緑化・木質化がもたらす効果
緑化・木質化によって期待される主な効果は、働く人々の幸福度・生産性・創造性を高められることです。ロバートソン・クーパー社のレポート「ヒューマン・スペース」(※)によれば、バイオフィリックデザインを導入した空間においては、未導入の空間と比べて幸福感が15%、生産性が6%、創造性が15%高まったとされています。無機質になりやすいオフィス空間に自然のグリーンや天然素材を取り入れることで、従業員のパフォーマンス向上やストレス軽減につながるでしょう。
※出典:ロバートソン・クーパー社「ヒューマン・スペース」
リラックススペースへの導入方法
リラックススペースを緑化&木質化する方法はいくつかあります。
1. 内装材に天然木を使用した素材を採用する
2. 植栽付きのインテリアや什器を活用する
3. 置くだけで設置が完了するアイテムを取り入れる
リラックススペースを新設するにあたって、内装工事を実施する場合には1の手法を採用するのもよいでしょう。一方、既存のスペースを活用する場合には、2や3のような手法を採用するのも1つの考え方です。このように、大規模な工事が不要な手法もありますので、リラックススペースの緑化&木質化を検討してみてはいかがでしょうか。
リラックススペースにおすすめのアイテム5選
くつろいで過ごせるリラックススペースづくりに役立つアイテムを紹介します。限られたスペースにも設置可能なものや、工事不要で設置できるものもありますので、自社のオフィス環境に合ったアイテムをぜひご活用ください。
省スペースで設置可能な一坪カフェ
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約1坪分のスペースに設置できるカウンター&スツールのセットです。まるでカフェのようにリラックスして会話を交わせる空間を手軽に作り出せます。
テーブル天板および正面のスリット部分には、天然の国産スギ材を使用。木の手触りや香りが癒し効果をもたらします。また、執務エリアとの仕切りの役割を兼ねて配置することも可能です。リラックススペースに談話エリアを設けて、カジュアルな会話が弾む場を提供してみてはいかがでしょうか。
1人用の空間にも適したカフェテーブル
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円形のコンパクトなカフェテーブルです。執務スペースとは雰囲気の異なる、リラックスできる雰囲気の演出に効果を発揮します。
天板は木曽ヒノキの合板材を使用し、柔らかい印象に仕上がっています。カフェのように落ち着いた雰囲気がもたらされるため、落ち着いて過ごすためのリラックススペースにも最適です。1人で過ごすためのエリアにも、複数人で気軽な会話を楽しむためのエリアにもお使いいただけます。
緩やかに空間を区切る植栽パーティション
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上部に鉢受がついた天然木のパーティションです。着座した状態では視線を遮り、立位では圧迫感のない目隠しになります。植栽の癒し効果を得ながら、緩やかに空間を区切れるアイテムです。
深さ200mmの鉢受内部にはトレーが設置されており、4~6号の植木鉢を6~8本程度格納できます。置くだけで手軽に空間を区切れるため、遊休スペースを有効活用したい事業者様や、大規模な工事を行わずにリラックススペースを設けたい事業者様におすすめです。
圧迫感のないパーティション
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光や空気を通す、圧迫感を与えにくい間仕切りです。簡単に持ち運べるため、状況に応じて設置場所を手軽に変えられます。たとえば、リラックススペースを複数人で使用したいとき、1人で使用するエリアを確保したいときなど、用途に応じて間仕切りの位置を変えたい場合に役立つでしょう。
高さ1500mmと1800mmの2タイプがあるため、設置場所や用途に応じて柔軟に使い分けられます。リラックススペースに目隠しが欲しいものの、無機質な雰囲気にしたくない・圧迫感や閉塞感を与えたくないとお考えの事業者様におすすめです。
工事不要で設置できる天然木フローリング
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大がかりな工事は不要で簡単に設置できる、はめこみ式の天然木フローリングです。国産ナラ材を採用しており、足元に木のぬくもりが感じられます。落ち着いて過ごせるリラックススペースをお求めの事業者様におすすめです。
壁や床に固定せず、現地で組み立てて床に置くだけで完成するため、解体や組み替えも容易です。リラックススペース全体を緑化&木質化したいものの、できるだけコストや工期をかけたくない事業者様にも適しています。
リラックススペースを設けて従業員満足度を高めよう
落ち着いた環境で集中力を回復させたり、創造性を高めたりできるリラックススペースの設置には、休憩スペースの設置とは異なる意義があります。既存の空間にリラックススペースを併設したり、遊休エリアをリラックススペースとして活用したりすることで、オフィスの快適性をいっそう高めてみてはいかがでしょうか。
キイノクスでは、自然素材で作るオフィスデザインを提案しています。リラックススペースの企画や設計など、ポイントリノベーションにも対応可能です。木質空間の癒し効果を最大限に活かしたリラックススペースを設けてみませんか。
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