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2025.10.08会議室のレイアウトパターンとおしゃれな内装デザインにするコツ

社内の打ち合わせをはじめ、商談のための場として重要な役割を果たす会議室。会議室をもっとおしゃれで機能的にできないだろうか、と考えている事業者様も多いのではないでしょうか。

この記事では、会議室レイアウトの基本的な考え方やリニューアルするメリット、内装デザインのコツについてわかりやすく解説しています。会議室の内装デザイン事例や、機能的な会議室にするためのヒントも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

会議室レイアウトの基本的な考え方
おしゃれな会議室にリニューアルするメリット
おしゃれな会議室の内装デザインのコツ
会議室の内装デザイン事例
機能的な会議室にするためのヒント
おしゃれな会議室で打ち合わせや商談の成果を高めよう

会議室レイアウトの基本的な考え方

会議室のレイアウトに「こうしなければならない」といったルールはありませんが、よく見られる基本的なレイアウトパターンは存在します。主なレイアウトの種類と、利用人数に応じた適切な寸法の目安を確認しておきましょう。

主なレイアウトパターン6選

・対面形式

参加者がテーブルをはさんで向き合って座る形式のレイアウトです。シンプルではあるものの、お互いの顔を見ながら話すには適したレイアウトといえます。参加人数が多い場合にはテーブルの端から端までの距離が遠くなりやすく、話しにくいと感じる可能性がある点に注意が必要です。

・島型形式

少人数ずつ、複数のテーブルに分かれて座る形式のレイアウトです。小単位での議論や意見交換のほか、スペースが限られている場所にも設置しやすいレイアウトといえます。ワークショップなどの開催時にも活用できるでしょう。

・コの字型形式

テーブルをカタカナの「コ」の字型に配置するレイアウトです。テーブルが置かれていない部分にスクリーンやホワイトボードを設置することで、参加者全員が同じ情報を共有しながら会議を進められます。

・ロの字型形式

テーブルをカタカナの「ロ」の字型に配置するレイアウトです。中心にスペースがあるため、適度な距離感を保ちつつ会議を進められます。また、対面形式と比べて参加者が多い会議にも対応しやすい点がメリットです。

・スクール形式

学校の教室のように、全員が同じ方向に向いて座る形式のレイアウトです。説明会や講義、セミナーなどの用途に適しています。複数名で利用する長机を活用することで、比較的大人数にも対応できる点がメリットです。

・シアター形式

スクール形式のレイアウトからテーブルをなくしたものが、シアター形式です。テーブルを設置するスペースを取らないため、大人数が参加するセミナーなどに適しています。椅子を動かすだけで配置を変更できることから、簡易的なディスカッションや意見交換にも活用可能です。

利用人数と適切な寸法の目安

会議室の広さと適した利用人数には密接な関係があります。小規模、中規模、大規模の会議室について、それぞれの面積と通路幅の目安を確認しておきましょう。

・小規模会議室 

6人程度までが利用する小規模な会議室の場合、6〜14平方メートル程度の面積が適しています。テーブル脇の通路を900mm程度確保することで、通行しやすく圧迫感の少ない空間になるでしょう。ただし、肘つきの椅子を利用する場合には、さらに余裕のある広さが必要になることもあります。

・中規模会議室

10名程度までが利用する中規模会議室に関しては、24〜30平方メートル程度の面積が適しています。通行しやすく圧迫感の少ない空間にするには、テーブル脇の通路を1000mm程度確保しましょう。

・大規模会議室 

30名以上が利用する大規模会議室の場合は、120平方メートル程度の面積を確保する必要があります。複数のテーブルを配置する場合には、参加者が椅子を引いたときに狭いと感じないよう、余裕のあるレイアウトを検討しましょう。

おしゃれな会議室にリニューアルするメリット

 会議室のレイアウト変更とあわせて、おしゃれな雰囲気の空間にしたいと考えている事業者様もいるでしょう。会議室をおしゃれにリニューアルすることで、次のようなメリットを得られます。

社員がコミュニケーションを取りやすくなる

やわらかい雰囲気やカジュアルなデザインの会議室にすることで、参加者がリラックスして話しやすい空間になります。執務室とは異なる雰囲気の中で、リラックスして話せるからです。用途に応じて異なるレイアウトを使い分けたり、テーブルの配置を組み替えられたりする会議室にすれば、会議のテーマごとに適した距離感で話し合いを進めることも可能です。

お客様や取引先に好印象を与えられる

会議室を応接スペースや商談スペースとしても活用する場合、おしゃれな会議室は対外的なイメージアップにつながります。訪問者に気持ちよく過ごしていただきたいという思いが伝わることで、信頼関係の構築に寄与する効果も期待できるでしょう。会議室の外観や雰囲気にこだわることは、「おもてなし」の空間を提供する意味においても重要です。

企業ブランディングにつながる

おしゃれな会議室が自社にとって象徴的な場所となることで、企業ブランディングの確立や強化につながることも十分にあり得ます。採用選考時には会社説明会に利用したり、グループディスカッションや面接会場としても用いたりすることで、「この会社で働いてみたい」と応募者に感じてもらえる効果が期待できます。

オフィス全体などの大掛かりな改装ができない場合でも一部をリノベーションすることで既存のオフィスのイメージを変えることができるため、まずは会議室のリノベーションから検討してみてはいかがでしょうか。

おしゃれな会議室の内装デザインのコツ

会議室の内装デザインを変更するにあたって、いくつか押さえておきたいコツがあります。おしゃれな会議室を使いやすく居心地のよいものにするためにも、次の3点を意識しましょう。

会議室の用途や目的に合ったデザイン/レイアウトにする

会議室はあくまでも意見交換や打ち合わせに利用するための空間です。外観がどれだけおしゃれでも、実際には会議が進めにくくかったり、必要な機能性が損なわれたりするようでは本末転倒といわざるを得ないでしょう。

自社での具体的な会議室利用シーンを想定し、利便性を損なわないデザインやレイアウトにすることが重要です。さまざまな利用シーンが想定される場合には、複数の会議室を用途に応じて使い分けられるようにするか、テーブルや椅子の配置を組み替えてレイアウトを柔軟に変更できるようにすることをおすすめします。

自社のコンセプトや理念との一貫性を重視する

自社のコンセプトや経営理念、事業方針との親和性を考慮することも大切なポイントです。企業ブランドとの一貫性が感じられるデザインにすることで、ブランディングの強化につながる効果が期待できます。

たとえば、環境保全や持続可能な社会への貢献を理念として掲げている企業であれば、リサイクル素材を利用した内装材を採用したり、自然素材をいかしたオフィス家具を取り入れたりすることで、自社の理念やブランドメッセージにいっそう説得力がもたらされるでしょう。

緑化や木質化も選択肢の1つ

おしゃれな会議室づくりの方向性として、空間の緑化や木質化といった手法もおすすめです。自然と調和した温もりの感じられる空間にすることで、生産性や創造性を高める効果が期待できます。

近年、自然や生物とのつながりを感じられる「バイオフィリックデザイン」が注目されつつあります。会議室をはじめとするオフィスの緑化や木質化は、バイオフィリックデザインの導入に役立つ手法の1つといえるでしょう。

オフィス緑化については、次の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。


また、次のページではオフィスの木質化によって得られる効果や導入企業の声を紹介しています。こちらもあわせてご参照ください。


会議室の内装デザイン事例

会議室の内装デザインをリニューアルしたことで、おしゃれな空間へと生まれ変わった事例を紹介します。

役員会議室をリラックス効果をもたらす空間に(BIPROGY) 

BIPROGY株式会社では、本社役員室のリニューアルに伴い、一枚板テーブルや木製キャビネット、フローリングを導入しました。会議室を木質化したことにより、昔ながらの応接スペースがナチュラルさと重厚感をあわせもった空間に生まれ変わりました。

木質化された会議室は、落ち着きとリラックス効果をもたらしています。来社された方々からの評判も良好で、好意的なコメントが寄せられるようになりました。無機質で堅い雰囲気になりやすい会議室に、リラックス効果をもたらすことに成功した事例といえます。

応接室をおもてなしの空間に(山梨中央銀行様) 

山梨中央銀行様では、応接室の内装を山梨県産材を用いて木質化することにより、お客様に居心地のよさを感じていただける「おもてなしの空間」を実現しました。無塗装で仕上げられた木製テーブルは手触りがよく、自然の温もりを感じられます。木の存在を感じられる空間にすることで、堅苦しさのないリラックスできる雰囲気へと生まれ変わりました。

応接室が空いている時間帯には、会議室としても活用されています。木肌の色合いと香りがリラックス効果を生み、和やかな雰囲気で建設的な議論がしやすい空間となりました。

導入商品紹介

フリーアドレステーブルfreemo
間仕切りキャビネットwteel

遊休スペースをカジュアルな会議スペースに(株式会社アンペール様)

 

株式会社アンペール様では、執務室内の4席分のスペースが未使用の什器置き場となっていました。このスペースを多彩な目的に活用できる空間へとリニューアル。自然素材のパーティションとテーブルを配置することで、新たな共有スペースが生まれました。

現在の主な用途は社内会議のほか、オンライン会議やウェビナーなどです。また、広いテーブルは資料を広げて整理する際にも有効活用されています。置くだけで設置が完了する什器を活用して、遊休スペースの有効活用に成功した事例といえるでしょう。

導入商品紹介

植栽パーティション Hedge
フリーアドレステーブル freemo

木の温もりをいかした会議室の内装リニューアルにご興味をお持ちの事業者様は、キイノクスの木質化リノベーションをぜひご参照ください


機能的な会議室にするためのヒント

おしゃれな会議室を機能面でも使いやすくするには、どのような点に留意すればよいのでしょうか。機能的な会議室にするためのヒントを紹介します。

現状の会議室が抱える課題を明確にしておく

会議室の内装やレイアウトを変更するにあたり、現状の会議室が抱える課題を明確にしておくことが重要です。「会議室の数が足りない」「防音を強化したい」など、現状抱えている課題を整理し、優先順位をつけて解決策を検討することにより、改修の方向性が定まりやすくなります。

課題を抽出する際には、従業員の意見も取り入れることをおすすめします。アンケートやヒアリングを通じて、会議室に求める機能性や現状困っていることなどを聞き取りましょう。

簡易ミーティングスペースを併設する

あらゆる打ち合わせを会議室で行わなくても済むよう、機動的に活用できる簡易ミーティングスペースの併設を検討するのも有効な方法です。ファミレス形式の席や簡易的なテーブルと椅子を用意しておくことで、部署やチーム内での簡単な打ち合わせに利用できるケースは少なくありません。

大人数が参加する会議や機密情報を扱う会議には会議室を利用し、社内の打ち合わせには簡易ミーティングスペースを活用するなど、用途や利用シーンに応じて使い分けられるようにしておくとよいでしょう。

オンライン会議専用スペースの設置も検討する

近年は、Web会議システムで社内外の打ち合わせを実施することも多くなっています。オンライン会議専用スペースを設置することにより、周囲の話し声や物音を気にすることなく会議に集中しやすくなるでしょう。

たとえば、オンライン会議に利用できる個室ブースを設けるなど、一人用の空間を用意するのも1つの方法です。適度な防音性と明るさを備えた空間が提供されることで、オンライン会議をより快適に進められます。オンライン会議用のスペースについては、次の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

おしゃれな会議室で打ち合わせや商談の成果を高めよう

おしゃれな会議室は従業員にとっても来客にとっても、新鮮な雰囲気をもたらしてくれます。さらに気分が落ち着くリラックス効果をプラスすることで、会議の生産性を高め建設的な議論を進めやすくなる効果も期待できるでしょう。会議室のリニューアル事例をまとめた資料をご用意していますので、ぜひおしゃれな会議室づくりに役立ててください。

      

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