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2023.12.28お昼寝が仕事効率を上げる!?木質化とパワーナップのススメ

こんにちは! もりのたけのこです。
みなさん、「パワーナップ」って聞いたことありますか? 「パワーナップ」とは、正午から午後3時くらいの間に取る、15~30分程度の仮眠のことです。近年多くの企業が、働く人の健康に投資し、業績向上につなげる「健康経営」に注力していますが、健康経営を実現させるための有力な選択肢のひとつとして、この「パワーナップ」が注目されています。

そして、パワーナップの効果をさらに高めるキーワードのひとつが、なんと、「空間の木質化」なんです。この記事では、働く人の健康や生産性の向上を実現する、「パワーナップと空間木質化の効果」について紹介します。

短時間のお昼寝:パワーナップ


慢性的な睡眠不足が業務効率を悪化させ、睡眠時間がさらに削られる。そんな悪循環に陥ってはいませんか?

睡眠不足は、従業員の健康への投資を行なうことで生産性を上げ、結果的に業績向上を目指す「健康経営」においても重要視されている問題のひとつです。睡眠不足は免疫力の低下や疾病リスクの上昇など、健康に悪影響を与えるだけでなく、集中力の低下による生産性の悪化を招きます。

そんな睡眠不足問題を解決するために注目されているのが「パワーナップ」と呼ばれる、15分~30分ほどの「お昼寝」。「パワーナップ」は1990年代に米国で生まれた言葉で、日中に短い睡眠を取ることで集中力向上、疲れの軽減、免疫力アップ、ストレス軽減などの効果が得られるとされています。

2018年にニューロスペースと三菱地所が合同で行なった仮眠効果検証実験 (1) によると、仮眠をとった従業員は仮眠をとらなかった場合と比較して「高い集中力」が見られ、「日中の眠気が低減される」効果が確認されました。

また、広島大学の林光緒教授 (2) による研究 をはじめとして、仮眠による眠気解消・作業効率の改善効果は学術的にも立証されています。

パワーナップを導入することで、従業員の作業効率を改善し業績向上を目指す「健康経営」の実現に一歩近づくことができると言えるでしょう。

パワーナップの効果を高める3つのポイント


パワーナップを効果的に実践するためにはいくつかのポイントを押さえる必要があります。

1つ目のポイントは、「時間を決める」こと。パワーナップには集中力向上や眠気の解消などの効果が期待できますが、仮眠時間が長すぎると深い眠りに入ってしまい、かえって逆効果になることもあります。最長でも30分で起きられるようアラームを設定しましょう。また、パワーナップをとる前にコーヒーなどでカフェインを摂取することで、よりすっきりと目覚められるでしょう。

2つ目のポイントは、「仮眠の姿勢」です。望ましいのは座った状態を維持すること。睡眠状態では頭を支えられなくなるので、壁や椅子、クッションなど、頭を支えられる場所を確保しましょう。逆に、身体を横にして寝るのは厳禁。完全に横になって寝てしまうと、深い眠りに入り起きにくくなってしまいます。

3つ目のポイントは「仮眠しやすい環境を整える」ことです。パワーナップの効果を十分に得るためには、リラックスして仮眠をとりやすい環境が重要。外から見えやすい空間や周囲の音が気になる環境では、効果的に仮眠することは困難です。執務エリアと代わり映えのない中途半端な環境ではなく、一人ひとりのスペースが区切られていて静かで落ち着ける空間を設けることで、パワーナップをより効果的に実践できるでしょう。

また、「昼寝は悪いこと」「就業時間中には寝にくい」などの心理的な要因が効果的な仮眠を妨げる要因となることもわかっています。従業員がストレスを感じることなくパワーナップを導入するためにも、仮眠をとりやすい環境を整えることが特に重要です。

「木質化」が睡眠にもたらす効果・メリット


パワーナップの効果を高めるために重要な「仮眠をとりやすい環境」として、注目されているのが「空間の木質化」です。その理由は、木質化された空間が仮眠の質を改善し、パワーナップの効果がさらに向上することが期待されているからです。仮眠の質は、香りや光などの環境によって影響されます。木質化された空間では、木材特有の香りやあたたかさが、人々にリラックス効果をもたらしてくれます。

また、2022年に林野庁が作成した資料 (3) によると、内装に無垢材を使用している部屋での睡眠の質は、無垢材を使用していない部屋での睡眠に比べて高くなる傾向があると確認されています。それに加えて、木質化空間での睡眠は、日中の作業効率にも良い影響を与える傾向が認められました。つまり、木質化された空間には、睡眠の質や知的生産性を向上させる可能性があるのです。

木質化空間を活かすことで、仮眠しやすい環境が整えられ、さらに効果的にパワーナップを実践することができるかもしれません。

木質化により高まるパワーナップの可能性


睡眠不足による生産性の低下で業務時間が長引き、さらなる睡眠不足へと陥っていく。「パワーナップ」はそんな負のスパイラルの解消に大きく役立ちそうです。また、人々をリラックスさせる木質化によりパワーナップの効果をさらに向上させることが期待できます。

従業員が健やかに働ける環境を作り、業績向上につなげていくための有力な選択肢のひとつとして、空間の木質化とパワーナップ実践を推進してみてはいかがでしょうか。

 

(1) 株式会社ニューロスペース  三菱地所との「仮眠室を活用した仮眠効果検証実験」結果報告 仮眠を活用することで日中の集中力向上と眠気低減を計測データで確認 より

(2) 広島大学教授 林光緒氏 効率的な仮眠でパフォーマンスを向上 より

(3) 2022年林野庁補助事業「林野庁補助事業「木材利用に取り組む民間企業ネットワークの構築事業」作成資料『内装木質化した建物事例とその効果』p.64

      

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