富士電機株式会社は、エネルギー・環境技術をコアに、「エネルギー」「インダストリー」「半導体」「食品流通」の4つの事業を通じて、安全・安心で持続可能な社会の実現に貢献しています。国内外あわせて191の拠点を持っており、そのうちの東京工場にある、フィールド技術研修所のリフレッシュエリアでキイノクスの木製オフィス家具を導入いただきました。用途が限られていたフリースペースを木質化&緑化することで、心身ともに休まるリフレッシュエリアにリニューアル。では、どのような効果を期待してリニューアルを実施されたのでしょうか? インダストリー事業本部 フィールドサービス統括部 FS人財開発センタ― FS人財育成部長の能勢将俊さん、担当課長の佐藤美香子さん、主席の梶原秀則さんに伺います。
【導入商品】
・置くだけフローリング flood
・植栽テーブル Green Pit ×1
・カウンターデスク Line/counter ×1 など
キイノクス オフィス導入の決め手は「カーボンニュートラルへの貢献」と「3Dパース提案」
――キイノクスの木製オフィス家具を導入されるまでの経緯をお聞かせください。
キイノクスのオフィス家具を知ったきっかけは、2023年に東京ビッグサイトで開催された展示会です。展示会って、各企業がいろいろなものを紹介していて、見どころも多いのですが、その分、歩き回っているだけで疲れてしまうんですよね。そのとき、木や緑に囲まれた癒しの空間が目に入って、思わず足を運んだ場所がキイノクスの展示ブースでした。展示されていた木製家具や植栽などの雰囲気がとても良くて、会社の中にこのようなスペースがあれば素敵だなと感じたことを覚えています。そのときは名刺とパンフレットを受け取っただけで、具体的な話はしなかったのですが、もともと木質化された空間や緑化に対する興味があったため、キイノクスの商品はとても印象に残りました。
展示会のあと、フリースペースにキイノクス商品を導入してリニューアルすることを提案したのですが、そのときはスペースの一画をWeb会議室として使用していたため、折り合いがつかず……。しかし、それから1年くらい経ってその問題がクリアになったことで、改めてリニューアルを検討しました。
リニューアルにあたり、他メーカーの商品も比較検討したのですが、最終的にキイノクスを選んだ理由はふたつあります。ひとつめの理由は、「カーボンニュートラルへの貢献が可視化」されていることです。国産木材を活用したナチュラルな木質感に加え、カーボンニュートラルの実現に向けてどのくらい貢献しているかが数値でわかるのは、キイノクスのみでした。
ふたつめの理由は、「3Dパースによる提案」です。リニューアルにあたり、弊社からいろいろな注文をしたのですが、キイノクス商品を導入することで、どのような空間になるかというのは、あまり想像できていなかったんですね。しかし、3Dパースの資料をつくっていただけたことで、導入前からリニューアル後のイメージが明確に掴めたため、導入計画もスムーズに進めることができました。
3Dパースの提案資料
このふたつが決め手となってキイノクス商品の導入が決まり、2025年4月にリフレッシュエリアのリニューアルが完了しました。自然と調和するデザインは心身ともに癒されますし、施行後のギャップが生まれることもなく、満足のいく仕上がりになったと思います。
リフレッシュエリアの誕生で社内コミュニケーションが活性化
――リニューアルされたリフレッシュエリアの感想をお聞かせください。
リフレッシュエリアのコンセプトは、自然と調和した空間です。リニューアルにあたって期待したことは、コミュニケーションの活性化、そして、社員にとって癒しの場になることでした。リニューアルしてまだ一か月ほどですが、すでにその効果は実感できています。
リフレッシュエリアは多くの社員やインターン生に利用されており、とくに新入社員の方は毎日のようにお弁当を持ち寄ってランチをしています。やはり無機質な空間で食べるよりも、自然に囲まれた空間で食べるご飯のほうが美味しく感じるのでしょうね。同期同士のコミュニケーションの場として、会話が弾んでいる光景もよく目にします。リフレッシュエリアの用途は想定より広がっており、休憩スペースとしてだけでなく、打ち合わせや講習会、懇親会なども開催されました。今後はプロジェクターを利用して、部会を開くことも検討しています。
また、人財育成部の社員が自主的に絵を飾ることも提案してくれました。詳しく聞いたら、その絵はご自身で描かれたものだったんですね。趣味や嗜好など、今まで知らなかった社員の新たな一面を知ることができたり、社内でこのスペースを活かそうとする意識が高まったりしているため、新たなコミュニケーションが生まれやすくなっていることは間違いないでしょう。他部署の方も「いいな」とポジティブな反応を示してくれますし、コミュニケーションの場として有効に機能しています。
木質化・緑化された空間は癒しの場として機能
――キイノクスの木質化・緑化空間の感想をお聞かせください。
自然の中にいる感覚があって、とても癒される空間に仕上がったと感じています。社員の気分転換や、業務の合間にリラックスする場として機能しているのではないでしょうか。とくに植栽テーブル「Green Pit」がお気に入りで、木や植物に彩られた空間は見た目にもやさしくて、くつろげる感覚がありました。全体的な色合いや木質化のデザインも好評で、訪問されたお客様をおもてなしする場としても活用しています。
また、キイノクスのオフィス家具は見栄えが良いだけでなく、国産木材を使用することでCO2を固定できたり、木材を使った分だけ植樹をしたりすることで、地球環境に貢献できる点も素晴らしいと感じました。どのくらい環境に貢献できたのかが数値でわかる「カーボンニュートラル貢献量証明書」が発行されるため、単なる自己満足ではないという感覚があります。近年はSDGsやカーボンニュートラルへの関心が高まっているので、「自分たちが使っているものが社会貢献につながっている」と認識できることは、企業文化の醸成にも寄与するのではないでしょうか。
オフィスのリノベーションを決めた理由は?
――フリースペースのリニューアルを決めた理由をお聞かせください。
働く環境を整えることは、企業をより成長させるための“投資”と考えました。今年は50名ほどの新入社員が入ってきてくれましたが、人財を定着させるためには働きやすさを向上させることが欠かせません。リフレッシュできて、コミュニケーションがとりやすい空間をつくることは、企業がさらなる発展を遂げるために必要な投資と言えるでしょう。
また、富士電機のフィールドサービス統括部に配属された50名もの新入社員がリフレッシュエリアを利用するため、口コミの効果も期待しています。「私たちが働いている場所には緑に囲まれたエリアがあるんだよ」や、「そのエリアで同期とランチしているんだ」といった社員たちの生の声は、弊社の採用活動の手助けとなったり、企業のイメージアップにつながったりするのではないでしょうか。リフレッシュエリアのもともとのコンセプトは「自然と調和した空間」でしたが、人財定着やコミュニケーション活性化という面でも確実にプラスに働いていると感じています。
目指したのは空間のメリハリによる働きやすさの向上
――オフィスづくりに対するこだわりや想いをお聞かせください。
これからのオフィスは、働く人それぞれの価値観に合った空間が必要だと考えています。集中したいとき、誰かと話したいとき、休憩したいとき……それらのシーンに応じて場所を自由に選べることが理想です。私たちはまだ、そこまで多様な価値観に沿った空間を実現できてはいませんが、今回のリニューアルでその第一歩を踏み出せたと感じています。
以前は殺風景だったスペースに木と植物が加わることで、社員が自発的に集まり、自然と会話が生まれるようになりました。「この場所を使ってください」と強制したわけではないので、「ここにいたい」「ここで話したい」と思わせる力が木質化・緑化された空間にはあるのでしょう。いろいろなスペースがあって、業務内容に応じて使い分けることができる、空間のメリハリによる働きやすさの向上は、企業が成長するうえで重要な要素だと実感しました。
富士電機フィールド研修所紹介動画
富士電機株式会社では、約1,500名のフィールドサービス技術者が日々活躍し、製品の納入やアフターサービスを行っています。フィールド技術研修所では、「安全衛生教育」、「テクニカル教育」、「マインド教育」のカテゴリに分けた様々なプログラムを用意し、フィールドサービス技術者のステップアップをサポートしています。 |