コラム
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2024.06.05【植樹レポート】第31回 富士山麓ブナ林創造事業参加報告

こんにちは。もりのたけのこです。
キイノクスチームは昨年度に引き続き静岡県富士市の「富士山麓ブナ林創造事業」に参加しました※。
本事業は、平成6年にスタート。富士山麓にブナなどの広葉樹林を保全・創造することを目的としており、毎年4月29日に植栽イベントが行われています。今年は約400名が参加して1haの土地に約2,000本の苗木を植えました。
※3社5名で参加(太平電機株式会社、グリーンデジタル&イノベーション株式会社、BIPROGY株式会社)

キイノクス、富士山麓ブナ林創造事業に苗木を寄附

富士市長からの感謝状受領の様子

富士市では、富士山麓ブナ林創造事業に賛同する団体からの植栽の苗木寄附を受け付けています。今回、キイノクスではグリーンデジタル&イノベーション株式会社が代表して209本の苗木を寄附しました。この寄附には、国産材を活用し、さらに造林事業にも賛同された方々の活動も含まれています。

植栽イベントのオープニングセレモニーでは寄附団体に対する感謝状授与式が執り行われ、グリーンデジタル&イノベーション代表取締役の井福が、富士市長の小長井(こながい)様から感謝状を受領しました。

広葉樹の苗木植栽レポート

植栽地のあちこちに目印の棒が立っています。棒のそばに穴を掘ります。

掘った穴に苗木を置きます。

土をかぶせてから踏み固めます。

最後にしゅろの縄(ヤシロープ)で苗と棒を結びます。棒は、支柱(添え木)の役割を果たします。

 

予定通りの30分ほどで2,000本の植栽が完了しました。写真手前は完了後の植栽地です。苗木が細いので支柱の方が目立ちますね。写真中央の白い横断幕より奥は令和5年度の植栽地です。さらに奥の濃い緑は針葉樹林。

植栽地の周辺は、鹿よけの柵も万全です。
(柵が必要な理由については、森で起きている野生動物問題をお読みください。)

植栽地から見えた富士山

富士山麓ブナ林創造事業 令和6年度事業概要

富士市HPより
●日時:令和6年4月29日10:00~11:00
●内容:オープニングセレモニー、苗木植栽
●植栽場所:富士市大渕(富士市の市有林)
●苗木:ブナ、ケヤキ、ヒメシャラ、イロハモミジ、コナラ、ヤマボウシ、フジザクラ
●植栽本数:約2,000本
●植栽面積:1ha
●参加者:みどりいっぱい富士市民の会、民間事業所、寄附団体、富士市議会議員など

 

今回訪れた植栽地は「富士山こどもの国」の近くにあります。周辺の森林はスギやヒノキといった材木をとるための経済林です。静岡県富士市では、伐採時期を迎えたヒノキを「FUJI HINOKI MADE」ブランドとして展開し、利活用を推進しています。

一方、富士山麓ブナ林創造事業は富士山麓の対象地域を広葉樹中心の植生に復元する、将来に向けた事業です。事業を開始してから31年。植えたばかりの苗木は細くてか弱いですが、初期に植えた樹はなんと高さ15メートル位にまで成長しているとのこと。

広葉樹林には豊かな生態系をはぐくみ、水を貯える水源涵養機能があります。美しい景観を守るだけでなく、水源涵養機能により大雨が降ったあとの河川の急激な増水を防ぎ(洪水緩和)、逆に雨が少なくても水流を維持する(水資源貯留)立派な森林となることでしょう。

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